道東・佐呂間町に採草地取得!さらに高品質な牧草づくりを目指して

このたび、北海道・佐呂間町に新しく、3ヘクタールほどの採草地を取得しました。

佐呂間の採草地にて。ここはもともと乳牛の牧場をされていた場所。
今は見かけなくなった、牧草を発酵させるための赤い屋根の「サイロ」がかわいいでしょ?

佐呂間町は、現在うりんこファームがある「日高町」から350kmほど離れた場所にあります。
その距離、なんと車で4時間以上!

北海道の土地勘のない方には、ちょっと伝わりづらいかもしれませんね。
地図をご覧ください。

今年の冬には、佐呂間町の採草地に種を蒔き、来年初夏の収穫を目指します。
日高町と佐呂間町を行き来し、2拠点で牧草を作る生活が始まります。

道東・佐呂間町でも牧草づくりを始める目的

なぜ、わざわざこんな離れた場所で牧草づくりを始めるのか。
その目的は、高品質の牧草を作るためです。

牧草に限らず、農作物を作るには、その作物に適した「気候」と「土壌」が不可欠です。
日本の約5分の1の面積を持つ北海道。
その気象や立地条件は地域によってまったく異なります
そして、それぞれの地域において、特色ある農業・酪農が行われています。

佐呂間の採草地にて、土壌をチェック。草食小動物用の牧草づくりに向く「高温低湿な気候」と「高い地力を持った土壌」を求めて、北海道各地を探し回った結果、この地に決定!

例えば、馬牧場・うりんこファームがある「日高町」は、たくさんの牧場がある競走馬の産地です。
道南エリアの中でも、低温多湿で朝晩は霧が掛かりやすい気候です。
農業と言えば、稲作が中心です。

一方、「佐呂間町」のある道東エリアは、畑作地帯です。
高温低湿で日本屈指の日照時間を誇り、朝晩の寒暖差が激しく良い作物が育ちやすい気候です。
カラッとした気候の中で、見渡す限り続く広大な畑で、大きな機械を使って、じゃがいも、麦類、豆類、乳牛用の飼料が作られています。
おおざっぱに言ってしまうと、北海道と聞いてみなさんがイメージする野菜の多くは、ここ「道東」で作られています。

アメリカ産乾燥牧草と同じ、高温低湿な気候を求めて

馬の育成には適した日高地方ですが、「うさぎ・草食小動物に、より好まれる牧草」を作るためには道東の方が適していると言えるでしょう。
日本で多く売られているアメリカ産の乾燥牧草と同じ、高温低湿な気候だからです。

本年度産の乾燥チモシーのサンプルを色々なうさぎショップ様にお試しいただき、たくさんのご意見・ご感想をいただきました。
その中で感じたのは、より青々とした乾燥牧草が好まれるということ。

実際に牧草を食べるのは草食小動物ちゃんですが、牧草を選ぶのはその飼い主さん。
栄養価が高く無農薬で安全な茶色い乾燥牧草よりも、見た目の良い乾燥牧草を手に取ってしまうのは当然のことでしょう。

高温低湿な気候は牧草の育成はもちろん、青々とした乾燥牧草を作る工程でも様々なメリットがあります。
一例を挙げると、乾燥牧草を作る際には、刈り取った牧草を畑に広げ、何度かひっくり返しながら数日乾燥させます。
ひっくり返す作業の回数が多いほど、色や香りが飛んでしまうのですが、高温低湿な気候ではその回数が少なくて済むのです。

また、日高採草地では自然乾燥を行っていましたが、佐呂間採草地では、アメリカ産同様、乾燥機を使用した機械乾燥を行います。
これまで以上に青々として香りの強い乾燥牧草を作ることができるでしょう。

高品質な牧草を安定供給するために

まだまだ先の計画ですが、今回の佐呂間町に限らず、いずれは北海道の各地に採草地を取得します。
その目的は、高品質な牧草を適正価格で安定供給するためです。

農業は、気候の変化に大きく左右されます。
過去に例を見ない熱さ、寒さ、大雨など…。
天候の変化は、様々な育成障害や品質低下を起こし、最終的には皆様への販売価格にも影響します。

加えて、うりんこファームでは、無農薬で牧草を育てています。
そのため、害虫の発生リスクも高い
のです。
(今年も、収穫を目前にした生チモシーの穂が「ヨトウムシ」という蛾の幼虫によって一晩で食い尽くされてしまった、という悲しい出来事がありました。)

佐呂間採草地にて。長らく使われていなかった畑は雑草だらけ。しばらくは雑草刈り作業に追われそうです(笑)

うりんこファームでは、国産・無農薬のアルファルファの安定供給を目指していますが、アルファルファは牧草の中でも特に弱い植物です。

気候と土壌の異なる複数の採草地で栽培することで、天候・害虫リスクをコントロールし、高品質な牧草を安定供給していく所存です。

「こんな牧草が欲しい!」のリクエスト受付中!

また、気候の違いにより収穫時期もずれるので、「生牧草」も一時期に集中せずにお届けできると考えています。

ペットショップさまや一般の飼い主さまからの「こんな牧草(野菜)が欲しい!」というリクエストも随時、大歓迎です。
今でしたら、初雪前に種を仕入れて撒くことができます。

お気軽にSNSのメッセージやメールでご連絡くださいね。


どうして日本産の乾燥アルファルファはお店に売っていないの?
気候と土壌が適した土地が日本になく、栽培できないからです。くわしくはこちらをご覧ください。

11/7(木) 販売開始